日本美術を間近で見る「『暁斎と蕭白』W屏風特別公開(帆風美術館~デジタル光筆画で見る屏風の世界~)」が現在、八戸ブックセンター(八戸市六日町)で開かれている。
同展では、デジタル光筆複製を用いて日本美術作品を間近で見つめ、じかに触れることができる帆風美術館(北インター工業団地)所蔵の複製屏風2点をブックセンターギャラリーに特別展示。期間内はフォトスポットとして写真を撮影できる。2点の原本になる曾我蕭白の「子虎図屏風」と河鍋暁斎の「左甚五郎と京人形図屏風」は、いずれも千葉市美術館が所蔵する。
デジタル光筆画の制作には、撮影、スキャニング、レタッチ、プリントなど全ての工程で、帆風が培った印刷技術、カラーマネジメント技術を活かしている。最大2億画素のデジタルカメラで撮影し、通常のカメラでは捉えられない細かなディテールまで再現している。本物の掛け軸は何枚もの布が重なってできているが、デジタル光筆画では画像処理技術によって、一枚の紙に重なりなどのさまざまな質感を再現している。図録や美術書では味わえない原寸再現の日本画の堪能できるという。
同センターの太田博子さんは「作品は迫力があるのでぜひ一度見てほしい。これからもイベントや展示が続くので、中心街に来た際は八戸ブックセンターに立ち寄って」と呼び掛ける。
展示時間は10時~20時(日曜・祝日は19時まで)。火曜休館。入場無料。1月26日まで。