青森県産のブドウを使うワイン2シリーズの販売が4月15日、始まった。製造は八戸ワイナリー(八戸市本徒士町)。
八戸市南郷産のブドウを使う「スパークリング アルファ ロゼ」と津軽地方産のスチューベンを使う「スパークリング 青森スチューベン」の2シリーズを販売する。
南郷産のキャンベルアーリーを100パーセント使う「アルファ」(1,650円)は、ベリー系の香りで甘口。「青森スチューベン」(1,540円)は、津軽産のスチューベンを使い、梨や桃のような香りや酸味が特徴の辛口。製造面では、同社として初めて、炭酸ガスをワインに吹き込むトランスファー方式と呼ばれる製法を採用した。「イタリア産ワインのフリッツァンテを思わせる程よい微発砲が特徴」という。アルコール度数はアルファが11.5パーセント、青森スチューベンが12.5パーセント。いずれも同社のワインでは度数が高く、同社では「しっかりとしたアルコール分によって味に厚みがあり、エキスのコクが感じられる」とする。今後も同社の定番として生産していくという。
同社では2018(平成30)年に初めてワインを発売。2019年からは、南郷中野地区の自社醸造所で南郷産のブドウを使うワインを製造してきた。
今回発売した「アルファ」は同社として初めて、飲み切りサイズの500ミリリットルで販売するスパークリングワイン。商品名は、官民一体となって産業創出に取り組む八戸ワインの今後の発展を願い、「物事の最初」「未知数」を意味する「アルファ」と名付けたという。
同社営業部長の中野智広さんは「どちらも微発砲の優しい口当たり。幅広いシーンでカジュアルに楽しんでもらえると思う。お花見やバーベキューなどで気軽に味わってほしい」と話す。
同社直営店のヴァンタスで販売するほか、八戸市内のスーパー、酒販売店でも取り扱う。