2年連続で中止となった「八戸えんぶり」の代替イベント「八戸えんぶりinはちのへホコテン」が5月1日、八戸市中心街で行われる。
例年2月17日から20日まで八戸市で行われる八戸えんぶりは青森県南地方から30組のえんぶり組が参加し青森県を代表する祭りの一つ。「令和元年青森県観光入込客統計」によると、同年は観光客約30万人の入り込みがあった。
長引く新型コロナウイルスの感染拡大の影響で2021年と2022年は2年連続で中止となり、伝統芸能の継承が課題となっている。保存伝承と来年以降の開催へ向けた機運醸成を図ろうと八戸地方えんぶり保存振興会とはちのへホコテン実行委員会が代替イベントの開催を決めた。5月1日は三日町と十三日町を歩行者天国とし、路上に設ける4つのステージにえんぶり組16組が出演する。
出演する組は独自に作成したマニュアルに沿い感染対策を行ってもらうほか、来場者にも基本的な感染対策を呼びかける。飲食ブースは設置せず、会場内での食べ歩きの自粛も併せて呼びかける。
イベント実行委員会事務局の沼田昌敏さんは「神社などでの儀式は行ってきたが、中心街でおはやしが響き渡る様子はしばらく味わっていないと思う。一生懸命練習してきた舞を見てもらえれたら」と話す。
出演団体は、内丸、重地、大久保、上組町、妻神、糠塚、小中野、北稜中学校、東十日市、山道、日計、八太郎、剣吉、福田上、売市、研賛会。当日は11時30分から15時まで30分おきに出演する。