縄文をテーマにしたギャラリー展「紙から本ができるまで/土から土器ができるまで」が現在、八戸ブックセンター(八戸市六日町)で開かれている。
同展は「紙から本ができるまで展」の第4弾。2021年に是川石器時代遺跡が「北海道・北東北の縄文遺跡群」の一つとして世界文化遺産に認定されたことに対し、八戸ブックセンターなりのエールとして企画した。
展示は縄文時代を楽しむフリーペーパー「縄文ZINE」とのコラボレーション企画として行われる。展示に合わせ刊行した「縄文ZINE」編集長の望月昭秀さんの著書「土から土器ができるまで/小さな土製品をつくる」の内容も展示する。同書の用紙には地元・三菱製紙八戸工場製の紙を使った。
会場では、造形家・山内崇嗣さんの土製品で、土製のブックカバーや宇宙飛行士、小型携帯ゲーム機などを展示。「現代人が造った土偶」ともいうべきユニークな作品が並ぶ。販売も行い、小さいものは1,000円台。購入者には展示終了後に引き渡す。昨年末に開催された山内さんとのワークショップで八戸市内の中高生が制作した土製品で、「将来の夢・今一番欲しいもの・自分の好きなもの」などの思いがこもるという作品も紹介する。
八戸ブックセンターの森佳正さんは「パルプから本ができるように粘土からは土器ができる。是川遺跡を八戸で盛り上げようという企画した。展示に合わせて毎回、ブックセンターの企画で刊行している新しい本は今回、ダブルA面とでもいうべき自信作。ぜひ手に取って」と呼びかける。
開館時間は10時~20時(日曜・祝日は19時まで)。火曜休館。入場無料。8月21日まで。