市民参加型のアートイベント「ジャイアント食堂」が6月25日、八戸市美術館(八戸市番町)で開かれた。
イベントでは八戸市美術館のメインスペースともいえる「ジャイアントルーム」を食堂に見立てさまざまな趣向で美術館やジャイアントルームに親しんでもらった。堅いイメージのある美術館を、より気軽に楽しく感じてほしいと企画した。
当日は、通常なら開館前の朝8時にオープン、8時30分からカンフー体操を行った。昼前には美術館前の「マエニワ」にキッチンカーが出そろい行列ができた。館内では中華、パン、焼菓子などを販売した。東京谷中から出店のasatteのジェラートは、今回のために開発したという「南部煎餅のジェラート」「深浦ニンジンのジェラート」を販売した。
ステージイベントでは、カンフーの演武、朝市アイドル、ジャズ&クラシックのユニット、西アフリカ伝統音楽とベリーダンスのコラボ、映像と音楽をシンクロさせてのライブなど幅広いジャンルのパフォーマンスが披露された。市民参加イベントとして、カラオケ大会、ビンゴ大会、額縁ワークショップ、館内ツアー、ラジオ局BeFMの「まりなのラジオでおよよよよ~」公開収録とパーソナリティ真理奈のミニライブも行われた。
館内にはキッズスペースや休憩スペースも設け、購入した飲食物を食べる人やお絵描きコーナーで楽しむ子どもたちの姿が見受けられた。スタジオでの公開収録には県外のファンも詰めかけた。子どもたちのカンフー演武には大きな拍手が起きた。トリを務めたトルホヴォッコ楽団の、スクリーンいっぱいに投影された映像と演奏のコラボレーションでは館内が独自の世界に包まれた。
ジャイアント食堂の演出・構成の「居間 theater」稲継美保さんは「初めて八戸市美術館を訪れた時に、ジャイアントルームという大きい空間を見て、その空間に『飲食OK』のマークがあるのを見たことから『ジャイアント食堂』を思いついた。いろいろなパフォーマンスだったり、絵画の展示だったり、DJだったり、本当に盛り沢山の内容になった。想像以上の人に来ていただき、皆さん思い思いに楽しんでいただき、感無量のイベントになった」と感謝した。