第167回芥川賞・直木賞の選考会が7月20日に行われ、八戸ブックセンター(八戸市六日町)でパブリックビューイングが開かれた。
直木賞には八戸市出身の作家呉勝浩さんも「爆弾」で3度目のノミネートをされている。八戸ブックセンターではノミネート3度目を記念し、選考会を「八戸市民の皆さんと見守りたい」としてパブリックビューイングを企画した。
「爆弾」は、東京都内で起きる連続爆破事件を巡る、不気味な男「スズキタゴサク」と警察の取調室での心理戦を描いたミステリー。
パブリックビューイングには約10人の市民が集まり、選考の行方を見守った。呉さんの落選が分かると会場からは「ああ」と落胆の声が上がった。
八戸ブックセンターの熊澤直子さんは「今回、残念ながら受賞を逃したが、さらなるいい作品を期待し、応援していきたい。『爆弾』はスリリングなミステリー小説で、ページをめくる手が止まらないような物語」と話す。
八戸ブックセンターは、呉さんのトークイベントを9月11日に「はっち」(三日町)で開催予定。