港町八戸の夜空を彩る風物詩「第42回八戸花火大会」が8月21日に館鼻漁港で行われるのを前に、大会委員会が支援を呼びかけている。
大会委員会では物価高騰の中でも例年と同規模の大会を開催しようと、大玉を中心とした約6000発の打ち上げを目標に準備を進めている。インターネット上でのクラウドファンディングや市内店舗や施設に募金箱を設置するなどし、市民に支援を呼びかけている。
八戸市立白鴎(はくおう)小学校では、計画委員会の児童が中心となって独自の募金活動を実施。委員会のメンバーが登校時に玄関で募金への協力を呼びかけ、3万7,681円が集まった。活動は同校の恒例行事となっていて、少なくとも7年以上前から実施されているという。
寺井健司校長は「自分たちが住んでいる地域の行事の役に立ちたいという思いが児童から伝わってきた。子どもたちも花火大会を楽しみにしていると思う」と振り返る。
募金活動に参加した計画委員会5年の新山蓮さんは「みんなが楽しみにしているんだなと感じた」、6年の前田ももかさんは「予想よりも多く集まって、みんなもきれいな花火が見たいんだと思った」と振り返る。花火大会当日は、新山さんは「家でバーベキューなどをしながら楽しみたい」、前田さんは「家族と一緒に笑顔で楽しみたい」と胸を躍らせる。
子どもたちから寄付金を受け取った大会委員会の石橋伸之会長は「各関係団体が協力して市民一人一人が作り上げる花火大会。地域の子どもたちが地元の行事としてとらえて活動してくれることをありがたく思う」と感謝の言葉を述べた。