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八戸のピアニスト・マシューズさんが震災復興の祈り込めた曲、初の音源化

CDとマシューズさん

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 八戸在住のジャズピアニスト・作編曲家のデビッド・マシューズさんが東日本大震災からの復興を祈って作曲した楽曲「Prayer」を初めて音源化したCDアルバム「Hope, Joy & Quest」の販売が5月1日、始まった。

CDアルバム「Hope, Joy & Quest」

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 同アルバムを制作したのは、マシューズさんを中心としたジャズバンド「Hokkaido Jazz Quartet」。北海道で活動するサックス奏者の蛇池雅人さん、ベース奏者の佐々木源市さん、ドラム奏者の宇野修さんの4人で活動する。マシューズさんが2014(平成26)年から音楽監督を務めるビッグバンド「札幌ジャズアンビシャス」の活動を通して蛇池さんと知り合ったことをきっかけに結成し、道内で演奏ツアーを行ってきた。CDには、メンバーによるオリジナル曲6曲を収録。録音は今年2月、幕別町百年記念ホール(北海道幕別町)で行った。

 「マンハッタン・ジャズ・オーケストラ(MJO)」「マンハッタン・ジャズ・クインテット(MJQ)」のリーダーとして知られ、親日家でもあるマシューズさん。「祈り」を意味するタイトルの曲「Prayer」は、2011(平成23)年の作曲から14年を経て初めて音源化された。東日本大震災の発生直後、当時住んでいたニューヨークで作曲。4月に予定されていたMJOの来日公演を前に、都内のライブハウスが公開したマシューズさんのメッセージ動画で初めて披露した。同7月、八戸の音楽フェス「南郷サマージャズフェスティバル」でMJQが披露。同11月には、マシューズさんと八戸のビッグバンド「スウィングベリー・ジャズ・オーケストラ」が出演した復興支援コンサートでも披露された。マシューズさんは「当時、日本はとても大変だったと思う。この曲には私の祈りを込めた」と振り返る。

 原曲はマシューズさんによるピアノの独奏だが、CDでは蛇池さんが奏でるサックスのメロディーに続いてマシューズさんがソロ演奏を展開する構成にした。

 マシューズさんは「蛇池さんのサックスは、『テイク・ファイブ』で知られるサックス奏者・ポール・デスモンドさんのような音色。宇野さんのドラムはカラフルな印象。佐々木さんは本当に上手で、素晴らしいベース奏者。焼酎や日本酒、ワイン、ウオッカなど、好きな酒と一緒に楽しんでもらえれば」と話す。

 価格は2,500円。蛇池さんが運営する通販サイトのほか、マシューズさんが出演するジャズライブの会場で販売する。

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