八戸市中心街のラーメン店「らーめんふぁくとりーのすけ」が8月26日、番町へ移転オープンした。
同店はこれまで百貨店「三春屋」(十三日町)にテナントとして入居し営業していたが、今年4月の三春屋閉店で、のすけも閉店を余儀なくされた。のすけは2011(平成23年)年の東日本大震災でも被災して突然の閉店を経験している。
店主の木村靖昭さんは「自分のラーメンを待っている人がいる」と新たな店舗探しに奔走。「バスで中心街に来るおじいさんやおばあさんたちのために、中心街で働いている人がお昼に食べられるよう」に、郊外ではなく中心街で店舗を探しオープンにこぎ着けた。三春屋からの厨房(ちゅうぼう)機器の搬出、搬入は知人・友人と協力し行った。
新店での営業開始時にあいさつした木村さんの後ろでは、目頭を押さえるスタッフの姿もあった。開店後は連日長蛇の列が続き、閉店時間前に売り切れになることも多い。
木村さんは「営業後に翌日の準備で22時ごろまでかかる日も多いが、ラーメンを提供できる喜びを感じている。なかなか対応が追い付かない状況にあるが、これからも今までと変わらぬおいしいラーメンを、スタッフ一同心を込めて笑顔で提供していきたい」と話す。
営業時間は11時~19時。火曜定休。