八戸市内の小学生・中学生が思いや意見を発表する「第75回八戸市お話弁論大会」が10月5日・12日に開かれた。主催は八戸市連合PTA。
5日に八戸市立第三中学校で行われた中学校の部には22人、12日に八戸パークホテルで行われた小学校の部には15人が出場。部活動や家庭内での出来事をきっかけに行動に変化が現れたという発表や、ジェンダーやHSP(ハイリー・センシティブ・パーソン)などの心や体をテーマにした発表、新型コロナウイルス、ロシアによるウクライナ侵攻、SDGsなど国際社会の変化について自らの考えを述べる発表など、弁士らは来場者に向けて動きを交えながら堂々と語りかけた。
最優秀賞には「家族として」の演題で発表した第三中学校2年の毛利日向さんと、「自分らしさを表現できる社会へ」の演題で発表した西園小学校6年の佐々木しおりさんが選ばれた。
毛利さんは一緒に暮らす祖母への思いの変化を振り返り、これからも祖母を大切にしていく決意を語った。佐々木さんは夏休みの自由研究で手話を取り上げたことや宮本まどかさん著「聴こえないピアニスト」を読んだ経験から、人に寄り添うことの大切さを学んだエピソードを紹介した。
毛利さんは「おばあちゃんのおかげで賞をもらえたので、家に帰ったら報告したい。これからも、言いたいことが言える、悩みを相談できる家族でありたい」と話した。