三戸町出身の漫画家、故・馬場のぼるさんの絵本「11ぴきのねこ」をテーマにしたカフェ「いなかふぇ ほっとイレブン」(三戸町同心町)が10月29日、オープンした。
店は、三戸町の元地域おこし協力隊員の西澤剛介さんが開いた。西澤さんは青森市出身で、岩手県盛岡市で働いた後、5年前に青森に戻り三戸町地域おこし協力隊のメンバーとなり同町の地域振興に取り組んできた。町民たちとまちづくりについて話し合ってきた中で、「三戸は空き家が多い」「『11ぴきのねこ』をテーマとした店があれば」という意見があり、町民たちの案を元にカフェを開くことを決意した。
看板メニューは「イレブンスパイスカレー」。11ぴきのねこの「11」にちなんで11種類のスパイスを使用。西澤さんが独学でスパイスを学び、何度も試作を重ねて完成させたという。ドリンク、スープが付く。「小腹がすいたとき用」としてハーフサイズ「イレブンスパイスカレーS」も用意。コーヒーなどのドリンクやスイーツメニューも用意している。
店内には「11ぴきのねこ」のグッズも展示。「ファンや観光客が喜ぶ装飾」を意識した。席は、カウンター3席、2人用テーブル2席、4人用テーブル1席。
西澤さんは「町民はもちろん、町外の方も三戸町に来た際はぜひ、立ち寄ってほしい」と呼びかける。これから起業を目指す人に対しては、「開店に至るまで一人で経営できるのかどうか不安もあったが、周りの人々の支えもあり、店を開くことができた。若い人で起業したい、店を持ちたい人がいたら、ぜひ挑戦してみてほしい」とエールを送る。
営業時間は11時~19時。休業日はツイッターで知らせる。