八戸経済新聞の2022年年間PV(ページビュー)ランキング1位は、八戸市小中野にオープンした炭火焙煎コーヒー店「6かく珈琲(コーヒー)」を紹介した記事だった。
同店は今年2月にオープン。店主の吉島康貴さんは八戸市出身。備長炭を製造する「製炭業」に従事した経験を生かし、炭火で焙煎(ばいせん)した豆を使う水出しコーヒー、オリジナルのチョコレートなどを提供する。店舗は、1895(明治28)年に建てられた古旅館を3年半かけて改修。外観や内装は、かつて遊郭が立ち並ぶ繁華街として栄えた同地域の面影をわずかに残しながら、「現代人が落ち着いて過ごせるよう」モダンな空気感も漂わせる。
ランキングは、今年1月1日から12月16日までに配信した「ヘッドラインニュース」のPVを集計したもの。上位10位のランキングは下記の通り(カッコ内は掲載日)。
1. 八戸に炭火焙煎コーヒー「6かく珈琲」 古旅館をリノベーション(3/15)
2. 八戸・個人宅のバラ園が一般公開 園内に86種、100株を(6/1)
3. 青森県三八地域7市町村の地名を刺しゅうしたキャップ 地名に名産品も添え(2/7)
4. 南部せんべいとチョコを組み合わせた「チョコQ助」発売から1年(3/18)
5. 青森県内の地酒を一堂に 八戸に17の酒造会社が集結(6/3)
6. 八戸市民の台所「魚菜市場」がリニューアル 「かっちゃ」のかけ声と活気戻る(12/7)
7. 十和田市に予約制絵本店「絵本とサンポ」(5/31)
8. 八戸市中心街がクリスマスムードに はっち・マチニワでイルミネーション点灯(12/7)
9. 青森・南部町で「南部夜市」 キッチンカーやクラフトショップなど(5/24)
10. 八戸市中心街の喫茶店「みな実コーヒー店」が6月移転 三日町から番町へ(4/8)
2位は、個人宅のバラ園「Kenkumi Garden」を一般公開した話題がランクイン。3位は、県南7市町村の地名を刺しゅうしたキャップ「さんぱちキャップ」、4位は南部せんべいとチョコレートを組み合わせた「チョコQ助」など、地域の特色を生かしたユニークな新商品が注目を集めた。
2020年以降、「八戸三社大祭」「八戸えんぶり」などの青森県を代表する祭りやイベントは規模縮小や中止を余儀なくされたが、2022年は青森県の地酒を発信する「あおもりの地酒 SUMEER FES in 八戸」や南部町で初めて開催された「南部夜市」など新しい動きも見られ、東北新幹線八戸開業20周年、八戸市魚菜小売市場のリニューアルオープンなど、地域を明るく照らす話題も増えてきた。
八戸経済新聞では、南部藩発祥の地として八戸圏域が積み重ねてきた歴史や文化、地域に新たな魅力を与えるアートプロジェクト、コロナ禍に負けまいと活動する人々や団体の活動などに目を向けながら、「南部八戸の情報発信拠点」として地域に寄り添った取材活動を続けていきたい。