八戸市内の高校に通う女子生徒が青森県三八地域の企業を訪れて調査した結果を発表する「38ライフワークプロジェクト魅力共有会」が1月22日、八戸プラザホテル(八戸市柏崎1)で開かれた。
県三八地域県民局が主催。「女子高校生の目線」を生かした取材で、地域企業や地元の魅力を三八地域や全国へ向けて情報発信・共有し、地元で働く若者の増加や地域活性につなげることを目的とする。3年目となる今年は県立八戸高校、八戸西高校、八戸工業大学第二高校、八戸学院光星高校、八戸聖ウルスラ学院高校から24人が参加。3人ごとに8つのグループに分かれ、地元のさまざまな業種の企業を訪問。この日は「仕事のやりがい」「暮らしやすさ」など、気付いた魅力を発表した。
前半の活動成果発表では協力した企業の担当者が見守る中、「女性が働きやすい環境か」など取材で得られた内容を約7分のスライドショーにまとめて発表。工事・建設資材レンタルを手がける企業を訪問したグループは、「従業員に外国人の割合が高く、翻訳アプリを使ってコミュニケーションしていた」「女性雇用では、昔と違い今は産休や育休を取りやすく、子どもがいても働きやすい環境になっていた」と紹介。「青森県は自然豊かで食べ物もおいしく、子育てしやすい」と青森県の魅力を語った。企業担当者からは「イラストや写真を使い非常に分かりやすく、高校生が作ったとは思えない」などの感想が聞かれた。
後半のトークセッションでは、文具・書籍の販売を手がける金入とデーリー東北新聞社の社員が仕事のやりがいやUIJターンのきっかけなどをテーマに意見交換。「都会に行っても地元に残っても、いろいろなことにチャレンジしてほしい」と生徒たちにエールを送った。
八戸学院光星高校の内城美咲さんは「一から質問したり、写真を撮ったりすることに緊張していたが、企業の人たちに快く受け入れてもらえ、安心して取材を行うことができた」と振り返り、「将来、保育士を目指しているので、働いているお父さんやお母さんたちを少しでもサポートし、地元で働いて地域貢献につなげたい」と思いを語った。
活動内容は電子書籍にまとめ、同プロジェクトのウェブサイトで公開している。