コンビニに書店を併設した「LAWSONマチの本屋さん」(田子町田子)が2月1日、国道104号沿いの「ローソン田子町店」を改装してオープンした。
「LAWSONマチの本屋さん」の東北地方への出店は同店が初めて。全国で7店舗目。ローソンは、「地方の書店が減る中で住民の利便性の向上を図ること」を目的とし、2025年までに100店舗達成を目指している。
同社によると、「青森県三戸郡の書店は年々減少している」ことから、同店を改装して書店を設置することを決めた。「本との出合いを提供することで、多くのお客さまの生活に文化的な豊かさを届けることができる」としている。約6000タイトルの本・雑誌を扱う。
オープンから約1週間。来店客からは「近くに本屋ができて助かる」などの声があるという。同社エンタテイメントカンパニーで書店併設型店舗を担当する河本純季さんは「年配の方には文芸書が、週末には家族連れに図鑑や児童書がよく売れている。深夜帯は若者が数人で訪れ、漫画本を購入していた」と手応えを見せる。「売り場にない本の予約や問い合わせも多く、小説の文庫本も売れている」と言い、問い合わせや取り寄せにも対応する。
同店を訪れた50代男性は「今までは本を買いに八戸や二戸まで行っていたので、田子に本屋さんができて助かる。24時間営業しているのも魅力」、60代男性は「コンビニではなく本屋が目的で初めて来た。ついでに買い物もできるし、本の種類も豊富なので店内をゆっくり見たい」と、それぞれ話していた。
河本さんは「若い方から年配の方まで、お気に入りの本に出合う場としてぜひ立ち寄ってほしい。本の取り寄せも気軽に声をかけてもらえれば」と呼びかける。