青森県の伝統工芸「八戸焼」で作られた「干支花器」が3月1日、三陸復興国立公園の北の玄関口、蕪島(八戸市鮫町)の蕪嶋神社に奉納された。
干支花器は八戸焼の2代目窯元・渡邊真樹さんの手によるもので、今年の干支(えと)である「兎(う)」にちなみ「透彫兎紋花器(すかしぼりうさぎもんかき)」左右一対が奉納された。花器は、透かし彫りに仕上げられた表面に8羽のウサギが戯れる作品となっている。
八戸焼の奉納は3回目。昨年は「寅(とら)」にちなんだ「掻落寅牡丹唐草模様(かきおとしとらぼたんからくさもよう)」を奉納した。蕪嶋神社の野澤俊雄宮司は「今回は兎を透かし彫りでという形で、大変難しいものを作っていただいた。神社の御神宝(ごしんぽう)として、末代まで残していけるものができた」と話す。
蕪嶋神社では3月11日、蕪島海浜公園海水浴場前で東日本大震災から12年の節目に合わせ「慰霊祭」行う。当日は土曜ということもあり、多くの市民の参加を呼びかけている。受付は14時開始。雨天時は社殿内で斎行する。