国内でも飼育例が少ないとされる魚類の一種「ウィーディー・シードラゴン」の展示が3月30日、八戸市水産科学館「マリエント」(八戸市鮫町)で始まった。
八戸市水産科学館マリエントで展示を始めたウィーディーシードラゴン
今年10月に同館が開館35周年を迎えるのを記念して企画。長年取引のある静岡県の業者に展示を打診していたところ、周年に合わせて展示できることになった。同館によると、国内でウィーディー・シードラゴンを展示している水族館は同館が4館目だという。
ウィーディー・シードラゴンはオーストラリア南部の沿岸に生息。海藻のような見た目が特徴。全国でも飼育例が少なく、飼育は非常に難しいとされる。同館に展示するのは幼魚3匹。希少で高価なため、静岡県の業者に飼育方法の指導を受ける。飼育を担当する同館の山本綾香さんは「エサは生きている小さなエビしか食べない」といい、初めての飼育に向けて「マリエントでも初めての試み。長く大事にできるように全館一丸となって取り組みたい」と意気込む。
31日、春休みで祖母と同館を訪れたという春から小学校に通う白川美和人(しらかわみわと)さんは「タツノオトシゴみたい。ヒレがかっこよかった」と目を輝かせていた。
山本さんは「名前にドラゴンとあるように神秘的な姿をしているので、ぜひ多くの方に見てほしい」と呼びかける。
開館時間は9時~17時。観覧料は、一般=300円、高校生=200円、小中学生=100円、65歳以上=150円。