国宝「合掌土偶」や世界文化遺産に登録される「是川石器時代遺跡」の出土品などを展示する八戸市埋蔵文化財センター「是川縄文館」(八戸市是川)で4月6日、同館で活動する「是川縄文ボランティア」を励ます「激励セレモニー」が行われ、16人のボランティアスタッフが式典に参加した。
縄文是川ボランティアは1996(平成8)年に発足。今年で27年目を迎えた。現在は高校生・大学生を含む40人が在籍。同館のガイドや体験学習のサポートを務める。昨年度は約3000人の来館者をガイドし、約2000人の体験学習をサポートした。昨年12月は、八戸市美術館(番町)でメンバーが制作した土器や土偶などを再現した作品を展示する作品展を開き、3日間で約250人の来場者が訪れた。ボランティア代表の村中健さんは「昨年はガイドの回数が徐々に増え、コロナ前の状態に近づいてきている」と話す。
式典では、地元是川地域の「是川音頭」の舞を披露。あいさつで、主催者の八戸縄文保存協会の古舘光治会長は「来館者との交流を大事にし、この一年、自分自身を伸ばしながら活動してほしい」、熊谷雄一八戸市長は「八戸市が目指している『協働のまちづくり』を主とする活動。引き続きの支援・協力をお願いしたい」と、それぞれエールを送った。
村中さんは「今日の激励を力にして、来館者のガイド、小学生を中心に縄文時代のものを作る指導を頑張っていきたい」と力を込める。