青森県立三沢航空科学館(三沢市三沢)で現在、特別展「わくわく!ひらめき☆パズル展」が開かれている。
100種類以上の大小さまざまなパズルを展示。手に取って遊べる。企画を担当する矢幅比呂邦さんによると、「パズルは紀元前からあるが、はっきりとした定義がない」といい、パズルの奥深さを知ってもらおうと企画した。
子どもから大人まで楽しめるよう、難易度の低いものから「超難問」のものまでを用意。段ボールを重ねて恐竜の絵を完成させる「段ボール巨大絵あわせパズル」や台形・三角形などの平面のピースをはめ込む「つめこみパズル」は、「未就学児も夢中で遊んでいる」という。
会場には、3月18日の同展開始以来「誰もクリアしていない」という「超難問」の知恵の輪も。中国発祥の知恵の輪「九連環(きゅうれんかん)」は細長いリングに固定された9つのリングを外して遊ぶ。4月21日時点で1317人が来場したが解いた人はおらず、矢幅さんは「職員の中でクリアしたのは私だけ」と胸を張る。「見た目は簡単そうだがとても難しい。われこそはという人にぜひチャレンジしてほしい」とも。外したリングを戻すのにも10分以上かかると言い、元に戻すのも「超難問」だという。
八戸市内の伝統工芸や福祉施設の作品など、地域と連携した展示も。伝統工芸品「南部花形組子」を制作する舘タテグ工芸(八戸市小中野5)が制作した「南部組木パズル」は、木製のパーツを組み合わせて立体の形状を作る。ふれあいプラザあおば(青葉2)の利用者が制作した「動物はめこみパズル」は、青森県産の天然ヒバを使用。動物や自動車の形のピースをはめ込んで遊ぶ。
パズルを解く楽しさ・達成感を味わってもらおうと、3つのパズルをクリアすると「ひらめき石」を進呈するスタンプラリーも実施。矢幅さんによると、家族連れの客は「最初は子どもが楽しそうに遊んでいるが、大人の方が夢中で遊んでいることもある」という。ゴールデンウイークに向け4月29日にからは、「こどもパズルランド」も設ける。同館では「子どもたちがわいわいと遊べる企画」としている。
矢幅さんは「小さい子どもからパズルに自信のある大人まで、ぜひチャレンジしに来てほしい」と呼びかける。
実施時間は、午前の部=9時30分~12時、午後の部=13時~16時30分。入場料は、高校生以上=300円、小中学生=200円、未就学児無料。5月7日まで。