自家製の天然酵母を使ったベーグルを販売する「Bagel嶋（ベーグルしま）」（八戸市新湊3）が5月20日、オープンした。

Bagel嶋で販売するベーグル

　10種類の手作りのベーグルのほか、季節の酵母を使った商品と発酵菓子を用意。「ハニー＆ダブルチーズ」（340円）、「いちじくベーグル」（390円）などが人気だという。店主の高嶋由紀さんは、豆乳とジャガイモで作る「ソイじゃがプレーン」（270円）は「次の日も柔らかい」と話す。オープンから約2週間、1日200個ほど用意するベーグルは開店から1時間以内に完売することが多く、状況によっては個数を制限することもある。テイクアウトとイートインに対応する。

　高嶋さんは八戸市出身。千葉学園高校調理科を卒業後、北海道文教大学短期大学部に進学。卒業後は企業の栄養士を経て、保育園の栄養士として勤務している中で、食物アレルギーを持つ園児の母親が「卵や乳製品を使わないベーグルなら食べられる」と言ったことが「ベーグル」との出合いだった。現在は八戸船舶電機（新湊3）の社長を務める傍ら、港町・八戸を盛り上げようと、「八戸では見かけなかった」という「ベーグル」の専門店を立ち上げることを決意。オンラインで自家製酵母ベーグルの作り方を学び、開店にこぎ着けた。

　「苦労した点は天然酵母発酵の見極め。季節や天気、温度や湿度により調整が難しい」と高嶋さん。ベーグル店と会社経営の「二足のわらじ」の生活を送るが、「たくさんの人に自家製酵母のベーグルを食べてほしい」と笑顔を見せる。今後は冷凍ベーグルを通販で販売することも視野に入れる。

　営業は土曜・日曜の11時30分～（完売するまで）。