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青森・田子町で「お試し地域おこし協力隊」 活動を2泊3日で体験

「お試し地域おこし協力隊」の体験を呼びかける田子町地域おこし協力隊の五十嵐孝直さん

「お試し地域おこし協力隊」の体験を呼びかける田子町地域おこし協力隊の五十嵐孝直さん

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 田子町地域おこし協力隊の五十嵐孝直さんが現在、隊員の活動を2泊3日で体験できる「お試し地域おこし協力隊」に取り組んでいる。

6月に行われた「お試し地域おこし協力隊」の様子

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 五十嵐さんは千葉県出身。大学卒業後は商社に勤め、シンガポール支社の立ち上げ、海図の販売、輸入車のマーケティングなどを経験。2019年5月、地域おこし協力隊に着任。個人事業「あおいもりトレーディング」(田子町田子)を立ち上げ、同町産のニンニクを使ったスープ料理「バクテー」の商品開発、観光事業、輸出業などに取り組んできた。

 「お試し地域おこし協力隊」は今年6月、田子町役場の事業として開始。地方への移住を考えている人、地域おこし協力隊の仕事に興味がある人などが2泊3日で同町に滞在し、地域住民と触れ合いながら隊員の活動を体験する。内容は「農業体験コース」「新商品・新メニュー開発体験コース」「地域課題解決体験コース」「田子町体験コース」などさまざま。

 「高揚感・期待感を持って地方に移住する人も多いが、隊員になると自分に何ができるのか分からなくなる場合もある。ギャップなく移住してほしい」と五十嵐さん。地域おこし協力隊の事業を活用して移住する前に、地域での暮らし・活動を体験してもらおうと企画した。試験的に実施した昨年は4組が体験。6月は農家のホップの栽培など、県外から訪れた2組が体験。7月は就農を希望する人から申し込みがあるという。7月6日現在、2023年度は残り3組の受け入れが可能。

 滞在の例は、1日目は東北新幹線二戸駅到着後、同町の施設見学・地域住民との交流、2日目は隊員活動の体験、3日目は感想の共有など。参加には「三大都市圏または地方都市などに住民票の登録・生活拠点がある人」などの条件がある。

 五十嵐さんは「自分の思いと地域に暮らす人の思いを合わせていく必要がある。『お試し』で現実を見ることは大事」と話す。

 参加はあおいもりトレーディングのウェブサイトで受け付ける。体験料・宿泊料は無料。同町最寄りの公共交通機関までの交通費・滞在中の食費などは自己負担。2024年3月10日まで。

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