締めさば・塩辛などの水産加工品の製造を手がける八戸の武輪水産(八戸市鮫町)は8月5日、同社のブランド「八戸たけわ食堂」シリーズから「青森 陸奥湾ほたての旨味(うまみ)レッドカレー」を発売した。
同社は5月、同シリーズの第1弾としてサバを使った「ゴロっとサバの和風グリーンカレー」を発売。レッドカレーは、「カレーシリーズ」の第2弾となる。サバの水揚が低迷する中、青森の水産業界を盛り上げようと、メインの具材は陸奥湾産ホタテにこだわった。カレーペーストには、「マイルドな辛み」が特徴だという赤唐辛子、ハーブ、ホタテのうまみ、ココナツクリームを加えた。ホタテのうまみが感じられるよう「グリーンカレー」より辛さを抑え、「中辛」とした。
県産の海産物を使ったレッドカレーを作ろうと、グリーンカレー発売後すぐに開発に着手。「レッドカレーと相性の良い食材を探すのに苦労した」と開発チームの藤田純史さん。初めはエビをメインの食材にすることも検討したが、「本来のおいしさが失われた」という。陸奥湾産の小ぶりな「ベビーホタテ」を試したところ「強火でも食感が変わらず、うまみも残った」といい、同社では「プリッとした食感のベビーホタテと、タケノコのシャキシャキとした食感が楽しめるカレーに仕上がった」としている。
藤田さんは「湯煎やレンジで手軽に食べられる本格カレー。今年の暑い夏にぜひ試してほしい」と呼びかける。今後、和食をイメージしたカレーの開発も視野に入れるという。
希望小売価格は540円。蕪島物産販売施設かぶーにゃ、浜市場みなとっと、ユートリー、同社通販サイトで扱う。