食べる 学ぶ・知る

蜂蜜使った酒「ミード」の飲み比べイベント 八戸の酒販店が企画

試飲会で配られた資料

試飲会で配られた資料

  • 17

  •  

 八戸の酒販店「たなぶ酒販」(八戸市新井田)が、酒の「飲み比べ」を楽しむイベントを旭ヶ丘会館(旭ヶ丘4)で定期的に開いている。

飲み比べに使った5種類のミード

[広告]

 普段味わうことのない酒を知ってもらおうと、同店の田名部久美子さんが取り組む。田名部さんが手作りしたリーフレットを配布するなど、酒の魅力が伝わるよう趣向を凝らす。これまで、国産のクラフトビール、クラフトジン、ロゼワインなどの試飲会を実施。

 8月6日には、蜂蜜を発酵させた酒「ミード」の試飲会を開いた。酒類の輸入が自由化された昭和30年代から日本に入っていたが、「ビールやウイスキーに比べ認知度は著しく低い」と田名部さん。今回は「知られざるミードの世界」を、国内で醸造された「クラフトミード」を通して体験してもらおうと企画した。

 ミードは、「ワインよりも歴史が古く、人類最古の酒といわれている」と田名部さん。1万年以上前の旧石器時代から存在したと考えられ、新婚夫婦が1カ月蜂蜜酒を飲み過ごす「蜂蜜の1カ月」を意味する「ハネムーン(Honeymoon)」の語源にもなっているという。

 同日、会場には滋賀県野州市で2020年に設立されたミードリー(醸造所)「antelope(アンテロープ)」のクラフトミード5種類を用意。参加した市民は、田名部さんが用意したリーフレットを手に説明を受け、市内のレストランが用意した料理との食べ合わせを体験。それぞれの味・風味の違いに驚きの声を上げる参加者も。

 田名部さんは「ミードは歴史が古いが、日本では認知度が低い。クラフトミードは味が『変化球』だが参加者は、それぞれ好みの味を見つけたようでうれしい。これからも味わう機会の少ない酒の試飲会を行いたい」と話す。

 次回は8月27日14時から、「ハーブリキュール」をテーマに開く。参加費は2,500円~3,000円を予定。定員は10人。未成年不可。同店のX(旧ツイッター)から申し込む。

八戸経済新聞VOTE

八戸経済新聞で知りたい情報は?

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース