みそ・こうじなどの製造を手がける「森田麹味噌(こうじみそ)店」(南部町苫米地)が「三五八(さごはち)」「米みそ」を使ったアイスクリームの販売を開始し、9月1日で2カ月がたつ。
同店の小田桐俊亮さんが開発。「三五八アイス」「みそアイス」を販売する。
三五八アイスは、漬物「三五八漬け」の原料となる塩・こうじ・米を使う。小田桐さんは「ほのかな塩味がありながらミルクの甘さが引き立ち、塩バターのように感じられる」と話す。米みそとアーモンドを組み合わせた「みそアイス」は「香ばしさとこうじ・大豆・アーモンドの味わいがある」という。どちらにも、甘こうじを加え、こうじの香りを強調した。
同店は1887(明治20)年創業。小田桐さんは今年春、脱サラし同店で働き始めた。5代目店主の父の「アイスクリームを作りたい」との遺志を受け、開発に着手。小田桐さんは「市販のアイスクリームとこうじを混ぜたり、パティシエの知人に相談したりして、精度を高めていった。塩辛くなりすぎ、失敗したこともあった。設備の手配、販売許可申請など、一から独学で準備を進めることに苦労した」と振り返る。
販売開始から2カ月、同店には幅広い年代の人が買い求めに来ているという。小田桐さんは今後に向け「冬季限定の新しいフレーバーも開発したい」と意気込む。
営業時間は9時~18時。月曜・火曜定休。希望小売価格は250円。同店の他、カネイリミュージアムショップで扱う。今後はセプドール各店でも扱う予定。