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十和田で三野新さん個展「外が静かになるまで」 「内と外」を表現

spaceの展示

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 十和田市現代美術館サテライト会場「space(スペース)」(十和田市西二番町)など3会場で現在、写真家・舞台作家の三野新さんによる個展「外が静かになるまで」が開催されている。

スーパーホテル十和田天然温泉の展示

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 三野さんは福岡県出身。土地・風景に眠る歴史・人々の記憶を基に戯曲を立ち上げ、パフォーマンス・インスタレーション作品として表現。日本に駐留する米軍に関心を持ち、過去には沖縄を題材にした作品を手がけた。「外が静かになるまで」は、米軍基地のある青森県三沢市をリサーチし制作した戯曲を展開するインスタレーション。

 「日本に住んでいるとさまざまな『外』と一緒に暮らしていく必要がある」と三野さん。「スペース」では、ホテルの一室で眠ろうとする「ソファー」と「ベッド」の元に「飛行機」が音を立てて入り込み、「内」「外」をテーマに物語が進む。「今、戦争が起こっている」「守るべきものは抽象的であってはいけない」「銃を撃つ相手のことは想像したくない」などと話す「飛行機」に、「ソファー」は「あなたがいる限りは、まだ眠れそうにない」と反応する。三野さんは「作品を見たときは分からなくても、実際の生活を送る中で『こういうことだったか』と思い出してもらえたら」と話す。

 会場は、「スペース」、アート広場(西三番町)、スーパーホテル十和田天然温泉(稲生町)、コミュニティースペース「14-54」(同)。三野さんは「十和田の街を1~2時間ほど歩いて見てほしい。『外』をさまざまな観点で見つけ出してもらいながら、美しいと思ったり、作品に疑問を抱いたりしてほしい」と呼びかける。

 開場時間は、スペース、アート広場=10時~17時、14-54=12時~16時30分、スーパーホテル十和田天然温泉=15時~23時。スペース、14-54、アート広場は月曜定休。入場無料。12月17日まで。

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