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八戸の団体「白マドの灯」が6会場で映画上映会 日仏の芸術・文化に焦点当てる

来場を呼びかける「白マドの灯」メンバーと協力者

来場を呼びかける「白マドの灯」メンバーと協力者

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 映画上映会の支援活動に取り組む「白マドの灯(あかり)」が現在、八戸市内6会場で映画を上映する「ジャポニズム~ベル・エポック共創企画」を行っている。

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 八戸唯一の映画館だった「フォーラム八戸」が今年1月に閉館したことを受け、映画を活用して市民の交流を促そうと企画した。八戸クリニック街かどミュージアム(柏崎1)の企画展「木版画でみるジャポニズム」(11月19日まで)、八戸市美術館(番町)の展覧会「ロートレックとベル・エポックの巴里―1900年」(11月3日~12月25日)と連動した内容の映画を上映する。

 上映作品は、葛飾北斎の娘・お栄の物語を描くアニメ映画「百日紅 Miss HOKUSAI」、ゴッホの半生を取り上げる「炎の人ゴッホ」、ファッションデザイナー・ココ・シャネルの歩みを振り返る伝記映画「ココ・アヴァン・シャネル」など7作品。日本の文化が西洋の芸術に影響を与えた現象「ジャポニズム」、フランス・パリで文化・経済が発展した時代「ベル・エポック」など、19世紀末~20世紀初頭の日本とフランスをテーマに選んだという。

 会場は八戸市美術館、八戸クリニック街かどミュージアム、八戸ポータルミュージアムはっち(十三日町)、三八城公民館(城下3)、南部会館(内丸3)など。

 初日の10月14日は天聖寺(十六日町)でアニメ映画「ディリリとパリの時間旅行」を上映した。来場した約40人は、ニューカレドニアからパリに移住した少女・ディリリが、エッフェル塔、オペラガルニエ、ムーランルージュなどパリの名所を巡り、ベル・エポックの時代に実在したピカソ、モネなどの画家、建築家・ギュスターブ・エッフェルなどに出合う物語に見入った。来場者の一人で歌手の吉岡リサさんは「スクリーンに映る風景に約30年前に訪れたパリを思い出した」と笑顔を見せていた。

 白マドの灯メンバーの上平美紀さんは「同じ場所でたくさんの人と一緒に映画を見ることは豊かな体験。企画によって新しいコミュニケーションも生まれたら」と話す。

 上映日は12月23日までの第2・第4土曜。入場料は1作品=1,000円。11月26日、12月10日は無料上映会を開く。申し込みは同団体ウェブサイトのメールフォーム、電話で受け付ける。

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