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八戸市内2会場でワイヤアート展「おわりがはじまる」 ライトを使った演出も

八戸市美術館で開いた第1期の様子

八戸市美術館で開いた第1期の様子

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 ワイヤを使った造形作品を手がける「スパイラルアンテナ」が八戸市内2会場で2期に分けて開く個展「2023ワイヤーアートエキシビションおわりがはじまる」の第2期が10月27日から、八戸彩画堂(城下1)「ギャラリーアートフォース」で開かれる。

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 主宰の三浦きよ美さんは1999(平成11)年からワイヤを使ったアクセサリー、オブジェの制作に取り組む。八戸市美術館(八戸市番町)で開かれた第1期は、動植物のモチーフや樹脂を使ってペイントしたものなど、さまざまなデザイン、表現方法のワイヤアートのほか、自然素材で作ったモビールなど、約70点を展示。副題は「光と陰で遊ぶ展覧会」とし、来場者は照明を落とした会場を巡りながら手元のペンライトで作品を自由に照らし、光の角度によって変わるオブジェの影の表情を楽しんでいた。

 三浦さんははじめ「針金屋」のアーティスト名でワイヤを使ったアクセサリー、小物を制作していたが、さまざまな素材を使った作品作りに可能性を感じ「スパイラルアンテナ」と変更し、オブジェの制作を始めた。2021年1月、自宅で転倒し右手首の尺骨を骨折し、作品作りが困難になったことが転機だったという。工作用のペンチも持てない状況が続き、一時は活動を断念しようとも考えたが、友人の励ましもあり、オブジェを中心に制作するようになった。

 第1期の直後に58歳の誕生日を迎える三浦さん。タイトルの「おわりがはじまる」には「2年後に迎える還暦を含め、創作活動も人生も最終章に入る今がスタート」との思いを込め、ポスターのデザインには今もボルトが残る右手首のレントゲン写真を使った。

 第2期は作品展示のほか、アクセサリー作品等の展示販売、喫茶コーナーも用意する。

 三浦さんは「無機質なワイヤで作られた作品がふと見せるぬくもりを感じてくれたらうれしい」と話す。

 開催時間は10時30分~17時(最終日は16時まで)。入場無料。今月29日まで。

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