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八戸のゲストハウスで「五所川原立佞武多」の展示 大学生が企画

今槇優さんとねぷた

今槇優さんとねぷた

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 青森県五所川原市の夏祭り「五所川原立佞武多(たちねぷた)」で使われた山車「ねぷた」の展示が10月22日、ゲストハウス「トセノイエ」(八戸市吹上3)で始まった。

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 八戸工業大学土木建築工学科4年の今槇優(まひろ)さんが「ねぶた」「ねぷた」の文化のない八戸の市民に五所川原立佞武多の魅力を知ってもらおうと企画。祭りに参加する市民団体「さかえ立佞武多」が制作したねぷた「大国主と因幡の白兎(しろうさぎ)」の頭部に修繕を加え、6畳の和室に設置した。同日、「やってまれ」のかけ声と同時にねぷたにライトがともると、訪れた市民は歓声を上げた。

 展示するねぷたの頭部は、幅203センチ、高さ170センチ。五所川原市から八戸市まで2回に分けて運び、約1カ月半かけて針金・骨組みの補強、紙の貼り替え、ろう・墨の塗り直し、LEDライトの設置などの修繕を加えた。

 今さんは今年の五所川原立佞武多を「協賛企業も減った。今年はクラウドファンディングも行ったが、課題が残った」と振り返る。幼少期からさかえ立佞武多の踊りに参加し、高校時代はねぷた制作にも参加していた。祭りは新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、2020年、2021年は中止、2022年は規模を縮小。4年ぶりに通常の規模で開催された今年、同団体は例年よりも参加者が少なかったという。「八戸にいながら、五所川原に貢献したかった」と今さん。7月、旧三春屋(十三日町)前でねぷたの制作体験を開いていた。

 トセノイエを運営する鈴木美朝(みのり)さんは「実際に祭りに使われたねぷたを展示することに価値がある。八戸を訪れる人が青森県の良さを知るきっかけになれば」と話す。

 今さんは「八戸に住んで、立佞武多を見たことがない人が多いと知った。展示を見て、次は現地で祭りを体感してほしい」と呼びかける。

 展示は来年春までの予定。

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