八戸の郷土料理「八戸せんべい汁」を活用して地域振興に取り組む市民団体「八戸せんべい汁研究所」が11月、発足20周年を迎える。
八戸では「汁゛研(じるけん)」の愛称で知られる同団体は、2003(平成15)年に市民有志で発足。ご当地グルメを活用して地域振興を図るイベント「ご当地グルメでまちおこしの祭典!B-1グランプリ」を全国に先駆けて発案し、2006(平成18)年2月、第1回大会を八戸市内で開催した。2012(平成)年、北九州市で開かれた第7回大会で最高賞「ゴールドグランプリ」を獲得。「まちおこしに終わりなし」をスローガンに、市内外のイベントで八戸せんべい汁を振る舞うなど、ご当地グルメを活用して八戸を全国に発信する活動に取り組んできた。
現在は20人の市民を中心に、非営利で運営。20周年を機に、今後の活動を継続させるため、クラウドファンディングを始めた。目標金額は150万円。支援金は八戸の情報の発信、八戸せんべい汁に関する講座の開催、ガイドツアーの資金などに活用する。返礼品は20周年を記念して製作した手拭い、ポロシャツ、時計など。10万円の支援には「ガイド付き横丁ツアー」の参加券を進呈する。
11月25日は20周年を記念したセレモニーを「ジャリニワ」(三日町)で開く。20周年にちなみ、会場で200円以上を寄付した人には八戸せんべい汁を提供する。開催時間は11時~13時。限定200食。
同団体の大久保加名子さんは「市民有志のボランティア活動で、八戸せんべい汁をツールに八戸のイメージアップに取り組んできた。これからも八戸せんべい汁を通して、住み続けたい、帰りたい、行ってみたい、移住したいと思ってもらえるような、持続可能な八戸を目指していきたい」と話す。
クラウドファンディングの受け付けは12月15日まで。