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八戸「更上閣」で「ひなまつり展」 淡谷のり子さん愛用のひな人形も

広間にはひな人形約500体が並ぶ

広間にはひな人形約500体が並ぶ

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 「第15回ひなまつり展」が現在、更上閣(八戸市本徒士町)で開かれている。

淡谷のり子さんが愛用したひな人形

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 明治30年代から大正時代にかけ、八戸の財閥「泉山家」の邸宅として建築・改築された同施設。現在は国の有形文化財に指定され、八戸市の集会施設として使われている。同展は、指定管理者の三八五交通(城下4)が主催する恒例行事。ひな人形約500体、つるし飾り約110点を展示している。

 中庭をL字型に囲む広間に、約300年前に作られた「享保雛(びな)」、明治時代の「古今雛」、「昭和雛」などが一堂に並ぶ。平安時代の京都の寝殿を模した「御殿飾り」の段飾り、「ブルースの女王」と呼ばれた青森市出身の歌手・故淡谷のり子さんが幼少期に愛用したというひな人形、卵の殻を使った手作りのひな人形が並ぶ段飾りも展示している。

 土曜・日曜・祝日は無料の「こども着付け体験」「おひなさま折り紙コーナー」を用意。2日、着物を着た子どもたちは、ひな壇飾りを前に記念撮影をして楽しんでいた。会期中、来場した子どもには「ひなあられ」を進呈する。

 同施設を管理する三八五交通の小笠原修社長は「更上閣の大広間が狭く感じるくらいひな人形を並べた。江戸時代から現代までの人形の移り変わりを感じてほしい」と話す。

 開催時間は10時~16時。観覧料は200円、高校生以下無料。全額を能登半島地震復興の支援金に充てる。3月24日まで(つるし飾りの展示は21日まで)。

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