「みろく横丁テナント会」が3月11日、能登半島地震の義援金を被災地に送った。
飲食店が立ち並ぶ「八戸屋台村みろく横丁」(八戸市三日町・六日町)の出店者で組織する同会。能登半島地震で被災した人を支援しようと同会の有志が企画し、1月上旬から同横丁の約20店に募金箱を設置。3月9日までに42万2,884円が集まった。東日本大震災の発生から13年となった11日に合わせ、日本赤十字社を通し、全額を被災地に送った。
募金箱の設置を同会メンバーに呼びかけた「鳥将(とりまさ)」の清川久美子さんは東日本大震災を「開店の準備をしていたら揺れが起き、逃げるわけにもいかず、近くのビルが揺れる音に恐怖を覚えた」と振り返る。能登半島地震については「元日の夕方に親戚で集まったり、お酒を飲んだりしていた人も多かったと思う。災害は、いつ自分の身に降りかかるか分からない。困ったときは同じだと思った」と話し、義援金を送ることを考えたという。
この日は同横丁のラーメン店「味のめん匠(しょう)」店主の下村和仁さんと清川さんが八戸中央郵便局(長横町)を訪れ、日本赤十字社が開設した口座「令和6年能登半島地震義援金」に義援金を振り込んだ。
下村さんは「私たちも3.11の時に全国から支援を受けた。その恩返しをしたいと言う気持ちも込めて、義援金を送った」と話す。