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八戸の飲食店に南部弁の日よけのれん 「ドヤスノヨ サバが獲れねぇじゃー」

日よけのれんの上部に大きく書かれた「ドヤスノヨ」の文字

日よけのれんの上部に大きく書かれた「ドヤスノヨ」の文字

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 本八戸駅前通りの飲食店「うぉんさい」(八戸市内丸2)に設置された日よけのれんに書かれたメッセージが5月1日、「ドヤスノヨ サバが獲(と)れねぇじゃー」に変更された。

日よけのれんを紹介し笑顔を見せる山本耕一郎さん

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 メッセージ付きの日よけのれんは2015(平成27)年、本八戸駅前通り振興会と同通りに活動拠点を置く市民グループ「まちぐみ」のコラボ企画として各店舗の店先に設置された。市民や観光客に飲食店や商店の特徴を紹介するもので、うぉんさいののれんには、先代からの看板メニューだというサバと紫黒米の棒ずしを紹介する「古代米のサバ寿司(ずし)が人気なんだってね」と書かれていた。

 店主の鈴木和典さんによると、近年、八戸港でサバの水揚げ量が減っている影響で、サバの仕入れ価格が高くなってきたという。同店では今年2月、サバの棒ずしのほか、サバを使った全てのメニューの提供を休止。サバの棒ずしに代わるメニューとして、アジと紫黒米を使った棒ずし(1,300円)の提供を始めた。

 鈴木さんは「サバの棒ずしの提供を休んだのは初めて。のれんを見て入店した人に提供できないことが心苦しい」と、まちぐみの「組長」でアーティストの山本耕一郎さんに相談した。のれんは、山本さんの提案で「どうするの サバが取れなくて困る」を意味する南部弁「ドヤスノヨ サバが獲れねぇじゃー」と「アジ寿司があるよ」というメッセージに書き換えられた。「店の外から笑い声が聞こえるので見に行くと、のれんの『ドヤスノヨ』の意味が分からなくて笑っている人だった」と鈴木さん。

 山本さんは「南部弁を文字に起こすと面白い。うぉんさいとは付き合いが長く、サバの棒ずしは大好きで以前からよく食べていた。アジの棒ずしは近いうちに必ず食べたい」、鈴木さんは「山本さんのセンスで面白いのれんができた。アジは脂の乗りがサバに負けていない。のれんを見たら入店して食べてほしい」と話す。「サバが取れるようになったらサバの棒ずしも復活させたい」とも。

 同店の営業時間は17時~22時(火曜・土曜は18時から)。日曜・祝日定休。

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