ロードバイクで全国のパン店を巡っているぺこパンさんが9月18日~24日、八戸など青森県内を訪れた。
現在35歳のぺこパンさんは、自称「パンに人生を捧げた人」「パンフルエンサー」として、ロードバイクで全国のパン店を訪れている。大学卒業後は、東京都内の企業で働く傍ら、趣味のロードバイクでパン店を巡ったり、パンが好きな仲間と交流するオフ会を開いたりしていた。
今年3月、パンのおいしさを多くの人に知ってもらいたいと考え、約10年勤めた会社を退職。4月、ロードバイクで全国のパン店を巡る旅を始め、5月には八戸のほか、田子町や大間町など青森県の市町を訪れ、その後は約3カ月かけて北海道内を巡っていた。これまでに東日本を中心に10都道県のパン店を訪れたという。旅の様子は、ユーチューブチャンネル「ぺこのパンとチャリ旅」や音声配信サイト「スタンドエフエム」のチャンネル「聴くとほっこり癒(いや)しのぺこパンラジオ」で公開している。
9月18日、フェリーで再び青森県に入り、24日までの滞在でブーランジェリータカ(八戸市番町)、アンバーコーヒー(小中野)、天使のえくぼ(大久保)、ふうこぱん(階上町道仏)、アンブレイカブル(十和田市相坂)などのパン店やカフェを巡った。アンバーコーヒーではフレンチトーストを食べたという。「入店してすぐに満席になった。大きなバゲットにアパレイユ(卵液)がよく染み、ふのように柔らかかった」と話す。
18日はコミュニティー放送局BeFM(八戸市番町)も訪れ、生放送番組「ゆうらじ!Hachinohe」に生出演。自転車で日本一周した経験を持つ父親の影響を受けたことや、ヒルクライムレースに出場していたことなどを話した。「ロードバイクに乗っているから脚がパンパン。10年以上パン店を巡っているから頭もパンパン」と話し、笑いを誘った。
今後は秋田県に入って日本海側の地域を南下し、関西や四国のパン店を目指して旅を続けるという。
ぺこパンさんは「年齢や職業などに関係なく楽しめるのがパンの魅力。グルテンのように人と人をつなげてくれるツール。パンを作る人と食べる人をつなげていきたい」と話す。