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八戸で「うみねこ演劇塾」 市民がミュージカル、南部昔コなどで会場沸かす

ジュニア塾の参加者とスタッフ

ジュニア塾の参加者とスタッフ

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 八戸市民による演劇公演「うみねこ演劇塾」が1月11日、SG GROUPホール八戸(八戸市公会堂文化ホール、八戸市内丸1)で開かれた。

ジュニア塾のステージ

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 小学生からシニア世代まで幅広い世代の市民が演劇を披露する同公演。同館指定管理者のアート&コミュニティが、経験のない市民にも演劇を楽しんでもらおうと企画し、12回目を迎えた。南部弁の普及活動に取り組む八戸市公民館(同)の柾谷伸夫館長が指導や演出を務める。参加する市民は、小学生から高校生による「ジュニア塾」と60歳以上の「シニア塾」に分かれ、10月から約3カ月かけて練習に取り組んできた。

 第1部のシニア塾には11人が出演。「ぱ~ぽぱ~ぽぱっぽっぽ~III」と題し、八戸を代表する郷土史家、故・正部家種康さんが普及に努めた旧南部領の昔話「南部昔コ」から4つの物語を披露。会場後方の客席から演者が登場したり、来場者に呼びかけて一緒に掛け声を出したりする演出で、会場が笑い声に包まれる場面もあった。

 第2部のジュニア塾には小学生から高校生16人が参加し、「ウーとスー 仲良しになるために」と題したミュージカルを披露。カラス軍団、ウミネコ軍団、ノラネコ軍団たちの掛け合いを、歌とダンスで盛り上げた。

 進学の都合で今回が最後の参加になったという中学3年の仲田廉太郎さんは、オープニングとエンディングのダンスでセンターを務め、ブレイクダンスで会場を沸かせた。「センターはとても緊張したが、楽しかった。今まで練習で頑張ってきたことを出せてよかった」と話す。

 公演後、「柾谷さんからこの公演のことを聞いて参加した。お客さんにいっぱい拍手をしてもらえてうれしかった」と話していたのは、出演者の一人で小学3年の山地葵さん。同6年の小林大志さんは「今まで練習してきたことを出し切れた。来年は中学生になる。今まで通り力を全部出し切って楽しむことが目標」と意気込みを見せた。中学2年のコヤンテス・ヒロシさんは「今年は弟も誘って参加した。楽しい思い出ができたので来年も参加したい」と話す。

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