文化庁伝統文化親子教室の発表会が1月11日、八戸ポータルミュージアムはっち(八戸市三日町)「はっちひろば」で開かれた。
文化庁が、次代を担う子どもたちに対し伝統文化に関する活動を無償で体験、修得できる機会を提供する教室。毎年、全国で3000教室以上が開かれ、八戸では花柳流葉昌栄会が日本舞踊を指導している。
同会による指導は8回目。今年は小学2年から中学2年まで9人の子どもたちが、6カ月間、毎月2回練習に取り組んだ。
出演したメンバーは「祇園小唄」「あぁ壇ノ浦」などを生き生きと披露。親子での出演や、祖母との出演もあった。同会の門弟も出演し、詰めかけた市民からは演目が終わるたびに温かな拍手が送られた。
公演後、「振りが多くて覚えるのが大変だったが、本番ではうまく踊れてよかった」と話していたのは出演者の一人で下長中学校2年の長野妃菜さん。城北小学校5年の田名部叶夢さんは「練習の成果が発揮できてとてもうれしかったし、頑張れたのでよかった」と話す。6回目の参加となる八戸小学校6年の杉本澪央さんは「途中で間違えたが、無事に終えられた」とホッとした様子を見せた。
指導にあたった花柳葉昌栄さんは「みんなで一所懸命やってくれた。楽しそうに踊っていたのが印象的だった。最後までの声援に感謝している」と振り返る。
次回になる2025年度の参加者募集は6月ごろの開始を予定する。