![白鴎小こどもえんぶり組の集合写真](https://images.keizai.biz/hachinohe_keizai/headline/1739520726_photo.jpg)
八戸に春を呼ぶ「八戸えんぶり」の開幕を2月17日に控え、市立白鴎小学校(八戸市白銀町)で活動する「白鴎小こどもえんぶり組」では練習がヤマ場を迎えている。
同校に通う1年~6年の児童が活動する同組。大久保えんぶり組の指導を受け、烏帽子(えぼし)をかぶって舞う「太夫」のほか、恵比寿(えびす)舞や大黒舞などの祝福芸などの練習に取り組んでいる。
5日に行われた練習では、本番を目前に控え、太夫の摺(す)りや恵比寿舞、大黒舞、えんこえんこに力を入れていた。
同組は1992(平成4)年5月、八戸えんぶり連合協議会、大久保組の代表などを務める大館恒夫さんや、同校、PTAがえんぶりの保存や伝承を目的に組織。翌2月の八戸えんぶりに初めて参加し、以来33年にわたり活動を続けてきた。大館さんによると、初参加となった1993(平成5)年2月17日の「一斉摺り」はみぞれまじりの寒い日だったという。「参加した子どもたちはびしょぬれになり、大変な思いをさせたと感じていた。ところが、子どもたちからは『楽しかった』『またやりたい』と言われ、感涙した」と目を細める。
大久保えんぶり組の類家育子さんは同組の一期生として参加したメンバーの一人。現在は指導者として子どもたちにおはやしや舞を指導する。「声をもっと出して」と厳しく指導する一方で、「子どもたちは少ない人数でとても頑張って練習している」と明かしてくれた。
設立当時は約45人だったメンバーは、現在18人。1人で2役、3役を担当することも増え、「太夫をやったと思えば烏帽子を脱ぎ、すぐ着替えて恵比寿舞をやる」(大館さん)こともあるという。同組に参加していた兄の影響で仲間に加わったという部長で6年の八百悟史さんは恵比寿舞と太夫を担当。「本番はみんなに聞こえるように声を出して踊りたい」と意気込む。
大館さんは「何役も演じる姿を見て応援してほしい」と呼びかける。
同組は2月18日、SG GROUPホール八戸(八戸市公会堂、内丸1)「えんぶり公演」に出演する。同公演の開催時間は=13時~16時30分。入場料は、一般=1,500円、中学生以下無料。