
青森県の地形と八戸の郷土玩具「八幡馬」を組み合わせた置物「青森県と八幡馬の置物」の販売が6月12日、始まった。就労支援B型事業所あおば(八戸市青葉2)が開発した。
県産のヒバを青森県の地形と八幡馬の形の2つのパーツに切り出したデザインで、設置用の台座付き。陸奥湾に当たる部分に、小型の八幡馬がすっぽり収まる。八幡馬は、赤、黒、無地の3種類を用意する。
開発を担当した職員の西村豪さんは「陸奥湾が八幡馬の形にしか見えなかった」と話す。同施設では昨年、県産のヒバを青森県の地形に切り出したスマートフォンスタンドやテープカッターを開発し、Xで話題を呼んだ。5月にはヒバを八幡馬の形に切り出したテープカッター「Hello!八幡馬」を開発。西村さんが次の商品を検討していたところ、下北半島のむつ市脇ノ沢地区から横浜町、夏泊半島、津軽半島の外ケ浜町平舘地区にかけての陸奥湾沿いのラインが、八幡馬の背、脚、腹、胸に見えてきたという。開発では、八幡馬の尻尾が内湾の大湊湾に収まるよう工夫した。
やすり掛けやデザインは、利用者が手がける。本物の八幡馬とよく似た模様に仕上げた。青森県のパーツの左下には、八戸市の地形に「MADE IN HACHINOHE」の文字を組み合わせたロゴをあしらった。売り上げの一部は、利用者の工賃となる。
西村さんは「誰が見ても、青森県や八幡馬に見えるようにした。八戸の新たな土産品になれば」と話す。
価格は2,500円。同施設の直売所「わーくわくショップあおば」で販売するほか、今後、メールでも注文を受け付ける。直売所の営業時間は10時~18時。日曜定休。