
八戸在住のジャズピアニスト、デビッド・マシューズさんと八戸市長の熊谷雄一さんが7月25日、南郷サマージャズフェスティバル前夜祭で共演する。
7月26日、カッコーの森エコーランド(八戸市南郷)で開かれる同フェス。旧南郷村と旧八戸市の合併20周年を記念して開く今年は、出演者にはロックバンド「androp」のボーカル・ギターの内澤崇仁さん、トランペット奏者の類家心平さん、ジャズピアニストの中嶋錠二さんなど、八戸出身の音楽家が名を連ねる。日本を代表するジャズビッグバンドの一つ「熱帯ジャズ楽団」、ジャズシンガーのケイコ・リーさん、バイオリン奏者のNAOTOさんも、周年を祝うステージを彩る。熊谷さんとマシューズさんは25日、同じ会場で行われる前夜祭「八戸南郷20周年ナイト」でステージに立つ。
熊谷さんが登場するのは、前夜祭で予定されている3つのプログラムのうち、マシューズさんがリーダーを務める市民バンド「Small Big “A” Band(スモール・ビッグ・エー・バンド)」のステージ。ゲスト出演者として、歌手・尾崎紀世彦さんのヒット曲「また逢(あ)う日まで」を歌う。2人は昨年、同市が制作した同フェスのPR動画で共演。熊谷さんが中西保志さんの楽曲「最後の雨」をマシューズさんの伴奏で歌う様子をユーチューブチャンネルに公開した縁で、今回の共演が実現したという。
同バンドのステージには内澤さんや八戸を拠点に活動するシンガー・ソングライターの古屋敷裕大さんも出演し、andropの楽曲をマシューズさんのジャズアレンジで披露する場面もあるという。このほか、鮫神楽連中、デキシーランドジャズバンド「Augusta Summit Band 浪男's DX(ロメンズ・デラックス)」も出演する。
マシューズさんと関係者は7月3日、熊谷さんを訪問。マシューズさんが米オハイオ州シンシナティ市の団体「シンシナティ・ジャズ・ホール・オブ・フェイム」で同市の文化振興に貢献した人物として「殿堂入り」メンバーに選ばれたことを報告した。2人の共演予定はこの席で、同フェス事務局の職員が明らかにした。マシューズさんが「これまでさまざまな場所に住んだが、これからも八戸に住みたい」と話すと、熊谷さんは「昨年の共演は楽しかった。マシューズさんにはずっと八戸にいてほしい」と応じた。
前夜祭は19時開演。入場料は500円(本祭のチケット提示で無料)。