八戸ポータルミュージアムはっち(八戸市三日町)で6月10日、魚食カルチャーを知るイベント「第1回魚ラボ会」が開催された。
さまざまなプログラムを通じて八戸の魚カルチャーを掘り下げ再発見する「はっち魚ラボ」プロジェクトの一環。同プロジェクトは今年5月、八戸市が主体となってスタートした。これまでに、魚食に関連する情報をネットで発信する「hacchi fishing(はっちフィッシング)」や「はっち魚ラボ新聞」などを手掛けている。
当日は、元漁師で水産庁職員の上田勝彦さんが講師となり、「魚、食べてますか?」をテーマに講演を行った。講演で、上田さんは「魚食が30年間で減ってきている。さまざまな魚食復権の取り組みとして、生産者・販売者が魚を食べやすくする工夫や発信を行い、消費者も今まで以上に魚を食べてほしい」と呼び掛けた。
質疑応答では、地元八戸での魚食イベント取り組みや学校での魚食推進の取り組みなどを提案するなどの意見が活発に出された。
はっち文化創造ディレクターの吉川由美さんは「多くの方々と魚食に対するをアンテナを張って、それぞれの立場からできる事を行い、魚を食べる喜びと豊かさを共有していきたい。これからもいろいろな魚をめぐる、人、知恵、技を再発見する場をつくっていきたい」と意欲を見せる。