八戸市の新井田川水防センター(同市田向)付近の河川敷で5月31日、アユの稚魚の放流が行われた。
新井田川は延長約80キロメートル、岩手県平庭峠付近を源流とし八戸市湊町を河口とする。新井田川へのアユの放流は八戸市の新井田川漁業共同組合(十日市)が同河川で漁獲される魚を守ることを目的として毎年行い、今年で15年目。この日は10センチメートルほどの稚魚を1万匹放流した。放流には、近くの芽生保育園の園児50人も参加し、アユの生態について説明を受けた後バケツに入ったアユを放流した。
同組合長の中村裕一さんは「魚類の保護という本来の目的以外にも子どもたちにもっと魚に興味を持ってもらいたいと思い3年前から園児にも参加してもらっている。最近は子どもたちが稚魚に触れる機会は少ないと思うので漁協が少しでも力になれればと思う」と話す。
参加した園児は「お魚の赤ちゃんはキラキラしてかわいかった」「大きくなって帰ってきてね」「元気にね」などと笑顔で話した。
同河川では6月5日にはヤマメの稚魚の放流も行われる。