水産科学館マリエント(八戸市鮫町)で6月28日、ウミガメ「げんき」の健康診断が行われた。
「げんき」は、2012年に地元の漁師が漁の際に助け、同館で飼育している。2011年の東日本大震災で被災した水族館「もぐらんぴあ」で生き残ったアオウミガメの「カメ吉」のお友達としてもすごした。
「げんき」の健康診断は3年前から実施。幼稚園児・保育園児も招待し、誰でも見学可能なイベントとして企画されている。
今年の健康診断の結果は、甲羅の長さが51.2センチメートル(前年比+1.8)、甲羅の幅40.2センチメートル(前年比+0.2)、体重18.86キログラム(前年比+1.7)と順調に成長している結果となった。
同館スタッフの上原沙也香さんは「5年前の震災時にカメ吉が来たが、その友達を探していたところ地元の漁師さんから譲り受けた。年々少しずつ大きくなってきた。『げんき』の成長を市内の子どもたちも見守ってくれていることはとてもうれしいし、これからもそのように思ってもらえるように飼育も頑張っていきたい。毎年少しずつ大きくなっていくウミガメの姿を、多くの人たちに見に来てほしい」と来館を呼び掛ける。
健康診断後、園児たちは甲羅磨きを体験。全員で「キュッキュ、キュッキュ」と声を合わせて甲羅を磨き、園児らは「甲羅が固かった」「つるつるしていた」「かわいくて好きになった」などと口々に話した。