八戸水産科学館「マリエント」で「絶滅危惧種の魚たち展」 9種類約80匹を展示

マリエントの山本さんと人気の「アジアアロワナ」

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 八戸市水産科学館「マリエント」(八戸市鮫町)で9月10日から、絶滅の恐れがある魚たちを紹介する「絶滅危惧種の魚たち展」が開かれている。

青森県大畑川にしか生息しないと言われる「スギノコ」

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 同展は絶滅危惧種の生物が絶滅にひんしている要因や、人々の生活と自然動物の在り方について展示を通して考えることを目的とする。

 会場では青森県内の絶滅危惧種の水生生物を中心に、生体の水槽展示やパネル・資料などで現状を紹介。淡水魚の「イトウ」、「スギノコ(サクラマス)」など絶滅の恐れがある9種類の水生生物・約80匹を展示している。

 青森県産業技術センター内水面研究所(十和田市相坂)の絶滅危惧種の水生生物が生息する河川湖沼の環境保全、青森県内の内水漁業、養殖業の発展維持のための取り組みなども紹介する。

 同館の山本綾香さんは「人間の生活が豊かになったり便利になったりしている影で、生き物たちが生き延びるための場所や環境が徐々に減ってきている。人工的な埋め立てや川や湖の汚染などが原因で絶滅に追い込まれている生物がたくさんいる。展示を通してそういった生き物のために私たちができることを考えるきっかけになってほしい」と来館を呼び掛ける。「水生生物というと、海の生き物というイメージが強いかもしれないが、今回は淡水域に生息している生物が中心。川や湖に、こんなに奇麗な生物がいることも知ってほしい」とも。

 開館時間は9時~17時。観覧料は、一般=300円、高校生=200円、小中学生=100円、シニア(65歳以上)=150円。10月31日まで。

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