八戸市多賀多目的運動場(八戸市市川町)内ダイハツスタジアムで10月2日、サッカーJFLの試合ヴァンラーレ八戸対MIOびわこ滋賀(滋賀)の試合が行われ、0-2でヴァンラーレは敗れた。
会場となった同スタジアムは、この試合がこけら落とし。八戸市待望の初のサッカー専用スタジアムであり、観客席とピッチの近さや大型のビジョンが特徴。
この日集まった観客は新スタジアム効果と好天にも恵まれヴァンラーレ史上最高の5028人。選手入場の際にはスタンドのサポーターが「八戸」の人文字で選手を出迎えるなど、最高の雰囲気の中で試合が始まった。
ヴァンラーレは課題である立ち上がりの失点を防いでいたが、前半29分にゴール正面右からのミドルシュートをブロックに行った味方選手とシューターが重なってキーパーのブラインドとなり滋賀に先制点を奪われてしまい、0対1で前半を終了。
後半、反撃するヴァンラーレは金井隆太選手のオーバーヘッドキックや岩元颯(りゅう)オリビエ選手のヘディングシュートで滋賀ゴールに迫るも得点を奪えず。逆に終了間際、自陣のペナルティーエリア内でファウルを取られ、PKを決められ万事休すとなった。0-2で試合が終了し、新スタジアム最初のゲームを勝利で飾ることはできなかった。
ヴァンラーレ八戸の菅井拓也キャプテンは「5000人以上の観客が集まった中で勝てなかったことは非常に残念で悔しい。試合を通して、相手のゴール前に侵入する回数は多くはなかったが後半チャンスはあったので、そういうところで決め切ること、先制点を取られることが多いので、もう1回練習から修正していきたいと。多くの方の支えがあってこのスタジアムでサッカーができるので、早くこのスタジアムで勝利を届けることが最大の使命だと思う」と悔しそうに話す。
新スタジアムで観客席まで選手の迫力もダイレクトで伝わり、観客から大きな歓声や拍手が何度も沸き起こった。スタジアム周辺には青森県南の自治体や地元・市川地区などから25店の出店があり、にぎわいを見せていた。
ヴァンラーレの次節は23日に再びダイハツスタジアムでHonda FC(静岡県浜松市)と対戦。当日は「琉球フェスタ」と題した沖縄の物産展を中心としたイベントも併せて開催する予定。