八戸市庁前市民広場で10月28日、「第45回 はちのへ菊まつり」が始まった。
同イベントは1972(昭和47)年、菊が「市民の花」に制定された年に始まり今回が45回目。菊は「八戸市民の花」に制定されるほか、観賞用の奥州菊や食用の阿房宮など広く市民に親しまれている。
同イベントでは市内の菊愛好家が育てた奥州菊や懸崖(けんがい)菊など約720点を展示し、ステージイベントも開く。今年は、夏場の日照りで葉焼けしたり、台風の影響で多くの苗が傷んだりしたが、愛好家の努力で例年通りの鉢数をそろえたという。
八戸菊花会の工藤亮悦さんは「奥州菊は、今から280年前に京阪地方から八戸に苗を取り寄せ、それを品種改良して現在に至っている。1885(明治18)年に八戸初の菊の会ができ、現在の菊花会は1948(昭和23)年にできた。現在の会員は80人。今年も魅力ある奥州菊の品種を出品しているので、大勢の方に見に来てほしい」と来場を呼び掛ける。
10月29日・30日には会場内で菊人形の製作を体験できる「みんなでつくる菊人形」も開く。
開催時間は9時30分~17時(3日は16時まで)。入場無料。11月3日まで。