デーリー東北新聞社(八戸市城下1)6階メディアホールで11月6日、知的書評合戦「第3回ビブリオバトルin八戸」の決勝戦が開かれた。
同大会は、お気に入りの本を持ち寄り5分間の制限時間内に紹介し合い、来場者が一番読みたくなった本を競うもの。八戸市の掲げる「本のまち八戸」に賛同したデーリー東北新聞社が2014年から開催。共鳴した八戸学院大学も若者の活字離れの一助になればと共同開催している。
決勝には、9月18日に行われた高校生、大学生、一般A、一般Bの予選を勝ち抜いた4人が出場。高校生の部の佐々木ももさんは「たまごを持つように」、大学生の部の田沢倭さんは「100万回生きたねこ」、一般Aの部の古舘光治さんは「騎馬民族国家 日本古代史へのアプローチ」、一般Bの部の井ノ上洋一さんは「わたしの哲学入門」をそれぞれ紹介した。
世代を超えた対決を制しチャンプ本に選ばれたのは田沢さんが紹介した「100万回生きたねこ」。準チャンプ本には佐々木さんが紹介した「たまごを持つように」が選ばれた。
チャンプ本を紹介した田沢さんは「優勝できると思ってなかったのでうれしい。祖母が入院しているので一番に伝えたい。『100万回生きたねこ』に感謝です」、佐々木さんは「準チャンプうれしいです。『家族は見に行くと緊張するから行かない』って言って来ていないので、すぐ伝えたい」と、それぞれ話した。古舘さん、井ノ上さんは、そろって「残念だが、また来年挑戦したい」と話す。
決勝戦に先立ち特別ゲストの作家・高橋弘希(十和田市出身)さんによる講演「高橋弘希の読書術」が行われ、続いて行われたゲストによるデモバトルでは、高橋弘希さん、市内の書店(伊吉書院、木村書店、カネイリ)の書店員3人が、それぞれお気に入りの本を紹介。130人を超える観客は熱心に聞き入っていた。