八戸市博物館(八戸市根城)で11月19日から、全国33の祭礼行事を映像やパネルで紹介する「山・鉾(ほこ)・屋台行事と八戸三社大祭」が開かれている。
同展示はユネスコ無形文化遺産に、「八戸三社大祭の山車行事」「京都祇園祭の山鉾行事」「博多祇園山笠(やまがさ)行事」など全国18府県の33件の行事を提案したことを記念して開かれている。
「山・鉾・屋台行事」は12月1日未明、正式に無形文化遺産への登録が決定した。八戸市社会教育課では「ユネスコ無形文化遺産は、世界の人々がさまざまな価値基準を持って活動している中で多様性を示す物が登録される。日本は一昨年提案したが先延ばしされ、昨年3月に再提案、今年10月に登録にふさわしいと勧告があり、12月1日未明に登録が発表された。日本の登録は2014年の「和紙」以来21件目。祝賀会、記念誌の発行、また、今回登録される全国33の山・鉾・屋台連合会連動で、観光の動きもあるかもしれない」と話す。
同博物館の鈴木やす子さんは「展示には八戸市内の方はもちろん、県外からの来場者も多い。33の祭や行事のポスターを見ていると、行ってみたいお祭りが必ずあるし、各祭のポスターのデザインやレイアウトを比較するだけでも楽しいので見てほしい」と来場を呼び掛ける。
開館時間は9時~17時。入場無料。12月4日まで。12月6日~27日には八戸市役所(内丸)本館1階ロビーで内容を一部変更して展示する。