八戸ライセンススクール(青森県階上町)で1月29日、路線バスの運転体験会とバス会社合同説明会を合わせたイベント「なろうぜ!バスドライバー★」が開かれた。
同イベントは八戸市交通部(八戸市新井田)・南部バス(是川)・十和田観光電鉄バス(十和田市稲生町)の3社が合同で開催し、21人が参加した。
開催の背景には、全国的にバスの運転手不足が深刻化しており、八戸地域でも時間通りの運行を守るために休日出勤や時間外勤務などで対応している現状がある。身近な公共交通機関である路線バスを守るため、運転手確保は業界全体で喫緊の課題となっている。
イベントでは、運転体験のコーナーでは教習指導員が同乗し八戸市営バスの車両を運転してコースを周回。合同説明会では各参加事業者のブースで仕事内容を参加者に説明していた。
八戸市都市政策課の渡部真久さんは「路線バス運転体験や営業所見学会を通じて、地域に必要な公共交通機関である路線バスにぜひ関心を持ってほしい。参加した方の中から一人でも多く運転手の採用に結びついてほしい」と期待を寄せる。
運転体験に参加した三沢市在住の40代の男性は「公共交通の運転を体験できる機会はなかなかないし、大きな乗り物は好きなので参加してみた。やはり慣れていない車なので難しかったが、慣れればスムーズに運転できると思う。今後の働き口の一つとして検討してみたい」と話していた。
同イベントは同所で3月20日にも開催。路線バス運転体験は大型免許保持者のみが対象。普通免許のみの参加者は、大型トラック(教習車)の運転体験ができる。参加無料。
2月には参加各バス会社の営業所見学会と仕事説明会も開く。5日=南部バス八戸営業所(八戸市是川)、12日=八戸市交通部旭ヶ丘営業所(八戸市新井田)、19日=十和田観光電鉄バス八戸営業所(八戸市江陽)。バスの出発前の整備点検、洗車、職場の雰囲気などを体験できる。
開催時間は10時~12時。参加無料。