八戸市水産会館(八戸市白銀町)で3月3日、「平成28年度 水産加工品の展示試食会」が開かれた。
同試食会は、青森県産業技術センター食品総合研究所(築港街2)が前身の青森県水産物加工研究所の時代から不定期に実施していた。定期開催となったのは1992年からで、今回で25回目となる。
同研究所は水産物加工研究所の時代からの長い歴史で培った技術的ノウハウを生かして、企業の商品作りをサポートし、青森県内の食品加工業振興のために活動。加工企業を対象に、新規加工食品の展示・試食を行いながら、意見交換や相談を通じて、加工技術の普及・支援を図っている。
試食会では試作品に対する質問や技術相談などさまざまな意見交換が交わされる。会にはサバ、イカ、サケ、海藻類など一般にもなじみ深い魚介類以外にも、トビイカなどの未低利用種を活用した試作品など全24品を出品。このほか、下北ブランド研究所から5品、農産物加工研究所から3品を出品する。
同研究所の水産食品開発部の木村紀昭研究員「青森県内で捕れた魚介類をはじめ、ユニークな作品や変わった魚種も出品している。名前だけ見るとなじみのないものでも、食べてみるととてもおいしいし、新しい発見を体感してほしい。味には自信があるので、一つ一つ味わって食べていただきたい」と自信を見せる。
会場では、出品した加工品を食べながら、製作者に作品の素材や製作方法などについて質問する姿が見られた。