八戸・売市の「八戸南部氏庭園」(八戸市売市4)で5月18日、一般公開が始まった。同園は藩政時代の庭園芸術を今に伝えるもので、2007年より毎年春と秋の2回、期間を限定して一般公開している。
同園は「蓬菜山形式・回遊式の枯れ山水」という形式で、水を使わずに川や海を表現するのが特徴。東日本大震災の影響で園内の石灯籠数本が倒れるなどの被害もあったが、まだ修復には至ってないという。
公開初日の18日には多くの市民が訪れ、ガイドを務める根城史跡ボランティアガイドの園内の説明に耳を傾けた。市内から訪れた齋藤亨さんは「毎年この庭園の春のツツジと秋の紅葉の写真を撮ることを楽しみにしている」と話していた。
休憩所では、お茶とお菓子(セットで200円)を楽しみながら園内をゆっくりと鑑賞できる。
同園を管理する八戸市まちづくり文化観光部まちづくり文化推進室の吉田仁さんは「多くの市民に足を運んでほしい。園内の散策の他に、お茶やお菓子を飲食したり、俳句を詠むなどしてゆっくりと過ごしていただければ」と来園を呼び掛ける。
開園時間は10時~17時。入園無料。今月21日まで。