八戸の会社員・尾崎淳さんが、相手を思いやる心と行動で交通事故の削減と運転マナーの向上を目指す「青森スマートドライバー」プロジェクトの普及に取り組んでいる。
同プロジェクトは、交通社会で無意識のうちに全体の調和と安全な走行環境をつくるなど、周りのドライバーに配慮する心を持つ優良なドライバーを支援する活動として2007年8月に発足した「東京スマートドライバー」が母体。
思いに共感し受け継いだ「ご当地スマートドライバー」が次々増え、青森県でも2011年9月に、若者と高齢者のよりよい運転と観光客や歩行者に優しいドライバーを増やすことを目的に「青森スマートドライバー」(弘前市)が誕生。さまざまな活動やツール・イベントを通して「安全運転はかっこいい」というイメージの定着や県内の交通事故の削減と運転マナーの向上を目指して活動している。
尾崎さんは、日本郵便の車に貼ってある同プロジェクトのステッカーを「かっこいい」と思い気になっていたところ、職場の安全運転管理者の研修で、プロジェクトの取り組みのについて知り共感した。現在では勤務先の会社もプロジェクトに参加、ステッカーを貼って、マナーアップに社員が努めている。
尾崎さんは「『その運転はスマートだね、かっこイイネ』をたくさん増やして運転マナーが向上することで事故や交通渋滞を減らし、車から出る排ガスも減ることで環境にも優しくなれば最高だと思う。青森県は観光でいらっしゃる方も多く、観光客の方に『青森県は人もすてきなところだな』と思ってもらえるような運転を心掛け、遊びに来てもらえれば」と話す。
プロジェクトには、配布されているオリジナルのステッカーを車に貼って「スマドラ宣言」すること、横断歩道で歩行者を見掛けたり、合流しようとしている車を見かけたときに譲ったりする「スマドラアクション」を行うこと、周りのドライバーにスマドラのことを広めることで参加できる。