八戸で復興を見つめた「石割桜」が見頃 市内中心街より1週間遅く

マリエント東側駐車場側のヤマザクラ

マリエント東側駐車場側のヤマザクラ

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 八戸市水産科学館「マリエント」(八戸市鮫町)東側駐車場斜面の岩に根を張ったヤマザクラが4月26日、ほぼ満開となっている。

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 同サクラの高さは約10メートル。斜面に海風が直接吹き付ける地形から、開花の時期は例年、市内の中心部より約1週間遅い。

 同地域は2011年の東日本大震災で、近隣の蕪島地域が約4.6メートルの津波を記録するなど大きな被害を受けた。同震災から約2カ月後に岩を割り力強く咲き誇るサクラに復興への希望を強く感じた地域住民もいた。

 同水産科学館の岩松幸徳さんは「毎年地元の人たちの間ではヤマザクラの開花が話題になっている。ヤマザクラは開花している時期が長いので、まだ見頃は続く。岩を割って力強く根を張るたくましい姿を大勢の人に見てほしい」と話す。「ヤマザクラは葉芽と花芽が一緒に開くため、緑の葉とピンク色の桜の花が一緒に咲くのも注目ポイント」とも。

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